日本キッズボクシング協会の試合規則(ルール)

2001年4月1日製定
2011年9月1日改正
2018年9月1日改正

1.体重と階級

ボクシングは同じ体重者同士で競技する合理的なスポーツであり、キッズボクシングはウエイトによって次の様に別れる。(JKBAでは減量は禁止事項です)

   キッズモスキート     25kg以下
   キッズライトフライ    30kg以下
   キッズフライ       35kg以下
   キッズバンタム      40kg以下
   キッズフェザー      45kg以下
   キッズライト       50kg以下
   キッズライトウェルター  55kg以下
   キッズウエルター     60kg以下
   キッズライトミドル    65kg以下
   キッズミドル       70kg以下
   キッズライトヘビー    75kg以下
   キッズへビー       75kg超

2.リング

ロープの内側は18フイート平方以上24フィート平方以内であること。
フロアーは水平で2,5インチ以上のフエルトもしくは同等の下敷きを置きその上をキャンバスで覆うこと
リングは床から測って18インチ、29インチ、41インチ、52インチの高さに張った4本の直系1インチ以上のロープで囲われ、ロープの角にパットをあてがう事
赤と青のコーナーを向かい合って設けその他をニュートラルコーナーとする
(日本キッズボクシング協会が安全と認めた場合はこの限りではない)

3.グローブ

試合に用いるグローブの重さを次の通りにする
キッズモスキートからキッズライトウエルターまでを12オンス
キッズウェルターからキッズヘビーまでを14オンス
赤コーナーは赤、青コーナーは青のグローブを着用する
但し、キッズボクサー用に改正された、日本キッズボクシング協会認定グローブに限る、また審判の指導によるグローブのオンス指示もある 

4.バンデージ

バンテージはやわらかい布であって幅2インチ(約5センチ)、
長さ2ヤード(約2メートル)から10ヤード以内のもの、もしくはJABF認定商品
(注)テーピングテープを使用することは出来ない

5.ヘッドガード

日本キッズボクシング協会の認定試合では、ヘッドガードの着用を義務づける
協会認定用具に限るカッププロテクターの装着については審判もしくはジュリーの指示に従う。
装着指示がない場合でも着用は自由とする。

6.試合では服装については次のことを守らなければ成らない

1、靴はスパイクのない柔らかいもの

2、トランクスの長さは、膝までとする。自己の責任において安全と認めた、マウスピースを使用しマウスピースはスペアーを用意する事が望ましい。
  ノーファウルカップの着用については原則とする

3、傷害予防に顔面へのワセリン使用は許可されるがその他への使用は認めない

4、上半身にランニングを着用する。学校名、出身地、個人名はこの限りではない

5、ベルトラインが明確な色である事(上下着衣は同色を避ける)

6、コーナーリボンを着用する

7.計量

試合申し込み添付書類の健康診断書に基づくウェートのチエックとし、健康管理の一環として試合開始二時間前までに行なう、試合のための減量は禁止する

8.健康診断

ドクターによる健康診断を試合前と試合終了後行なう
提出されている健康診断書に基づいて行なうが、問診については付き添いに確認を要求する事もある。

9.試合組合せとラウンド

試合組合せは学年差を1学年までとする
試合組合せは体重差を5キログラムまでとする
試合は2分2ラウンド及び(1分30秒)としラウンドの間に1分間の休憩を置く
試合は1開催日1試合とする(同日ダブルの試合は禁止)

10.セコンド

ボクサーに許されるセコンドは2名までとしリング内には1名が入ることが出来る
ラウンドの始まる 10秒前のセコンドアウトの指示には速やかに対応、リング上にある妨害物を取り除き自分もリングから降りる
試合中は所定のコーナーから声援、指示、アドバイスを送る事は許されるがヤジ、暴言は許されない。
レフェリー、ジャッジへの暴言はぺナルテーが科せられる
試合中セコンドがリングに入った場合、ボクサーは失格となる
セコンドはリングにタオルを投入して試合の棄権を表示し、チーフセコンドがリングのなかに入る事が出来る

11.アナウンサー

アナウンサーは試合を司会、進行、案内をする
JKBAより許された内容、以外のアナウンスをしてはならない。日本ボクシング連盟、日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会などのゲスト名のアナウンスは許される

12.タイムキーパー

タイムキーパーはリングサイド本部席最前列に着席し正確なストップウオッチによって全ての計時を厳正に行なう各ラウンドの開始終了をゴングによって知らせる各ラウンドの開始10秒前にセコンドアウトの指示をする
ダウンの場合はレフェリーに聞こえるようにカウントを取りレフェリーに報告する

13.ドクター

ドクターは提出されている健康診断書に基づき試合前の検診試合後の検診をしなければ成らない試合終了後ドクターはボクサーの試合診断報告書を速やかにJKBAに提出しなければならない

14.審判員

  • レフェリー・ジャッジは、JABF・JKBAからライセンスされた者、及びJKBAが認めた者
  • 試合は1人のレフェリーと3人のジャッジで行なう
  • レフェリーはリングの最高支配者で競技に関する一切の決定権を持っている
    特にボクサーの健康管理には十分気を付けなければならない
  • ジャッジはリングサイドに座って規則に従い、で自主的に採点をして勝負を決定する
  • 試合中レフェリーは次の命令語、ストップ・ボックス・ブレイク・ダウン・スリップ・ノックアウト・RSCを用いてレフェリングを行なうが、
    この他言葉による指示・指導をする事が出来る
  • レフェリーは、ヘッドバッテング・ホールデイング・ローブロー・オープンブローなど、全ての違反行為に対し 試合を一時中止して、ボクシング競技を遂行する上での必要かつ適切な指示を与えなければならない
  • 試合中のファウルに対する減点は故意によるものに限定し、他は言葉による注意・指導に留める
  • 試合中ボクサーが負傷した場合は試合をストップし、それまでの採点により勝敗を決める トーナメントの場合は結果の勝敗に関係なく非負傷者に出場権がある
  • ジャッジペーパーは公式記録として協会に保管される
  • ジャッジはボクサーに危険を認めた場合、または予見できる場合はレフェリーに指示しなければならないジュリーもこれに准ずる

15.勝敗の決め方

ポイント勝ち(ナックルでのヒットによる、)
棄権勝ち(タオル投入、もしくはセコンド、ボクサーの申し出による)
RSC(ワンサイド試合や、危険を予見出来る試合)
失格(故意による反則を重ねた場合)
KO(ノックダウンして10秒以内に競技を続けられない場合)
不戦勝

16.採点法

  • クリーン、エフェクティブ、ヒットより採用
  • マグレンシブ(攻撃である)
  • ディフェンス(防禦力)
  • リングセネラルシップ
  • 合計点が同じ場合は選手個人評価(攻防技術・ボクシングスタイル・リングマナーなど)により優劣をつける

17.認定試合とスーパーバイザー及びジュリー

日本キッズボクシング協会認定試合はJKBAより公認指名されたスーパーバイザー(試合管理監督者)立会いの基に大会を開催しなければならない。
スーパーバイザーはジュリーを兼任する事が出来る。  
ジュリーは審判を管理し、試合中のキッズボクサーの安全を管理指導出来る。
ジュリーは審判に関するいかなる抗議も受け入れない。

18.公式記録

認定試合に出場したキッズボクサーの勝敗は公式記録として協会に保管されライセンスに記載する。また公式記録として発表される。

19.試合参加資格

中学3年生までの少年、幼年、幼児で指導者の許可が得られている事
親権者の許可が得られ、引率責任者が同伴できる事
健康診断に問題がなく、JKBA発行のライセンス所持者である事
スポーツ安全保険の加入者であること

ライセンス
ライセンスの期限有効であること

20.女子の試合規則

AIBA の女子に関する規則に準じ対応する。
チェストガードの装着については審判もしくはジュリーの指示に従う。

21.日本キッズボクシング協会(JKBA)認定試合

JKBA試合規則に乗っ取り運営される事、プロでない事
参加者がJKBA発行のライセンス所持者(年度登録・保険加入済み)である事
JABFが認め協力の得られる大会、もしくはJABFの容認できる大会である事
試合前・後にドクターチエックが受けられる環境で事
スーパーバイザーもしくはジュリー立会いのもと開催される大会である事

22.ジャッジペーパー

こちらからダウンロードしてお使いください。

23.補則

JKBAの設立主旨でもあります、子供達の心身の健全な育成という観点から頭髪の染色、長髪、ピアス、ヒゲ、タトゥーなどは禁止